こんにちは! 家でできるベトナムご飯、アジアご飯のレシピや調味料、食文化に関する情報を発信しているキー山本です。
僕が今日紹介したいのは、タイの屋台メシの定番「ムートート」風の丼ものレシピです。
ムートートは、ナンプラーなどで下味をつけた豚肉を油でカリッと揚げた料理。濃いめの味で、ご飯のおかずはもちろん、ビールのおつまみにもぴったりなんです! カオニャオという蒸したもち米の上にこのムートートをのっけて食べるのがタイの朝メシではおなじみです。
ちなみに、ムーはタイ語で豚、トートは揚げるという意味の言葉。同じくタイ料理には「ガイトート」がありますが、そちらはガイ(タイ語で鶏)を揚げたものです。
さて、今回はそのムートートを揚げ焼きにして作りやすくアレンジ。豚バラに片栗粉をまぶして、少ない油で節約しつつカリカリの食感に仕上げます。ナンプラー×にんにくの食欲MAXな味わいをぜひお楽しみください。それでは作り方です。
キー山本の「ムートート風 カリカリ豚バラにんにく丼」
【材料】1人分 【調理時間】約20分
- 豚バラ肉(スライス) 130g
- にんにく 2かけ
- きゅうり(薄切り) 3~4枚
- トマト(薄切り) 2~3枚
- サラダ油 大さじ3
- 片栗粉 小さじ2
- 温かいご飯 1人分
- パクチー 少々
(A)
- ナンプラー、砂糖、オイスターソース 各小さじ1
- こしょう 少々
(お好みで味変用ソース)
- スイートチリソース 大さじ1
- ナンプラー 小さじ1
作り方
1. にんにくは1かけをみじん切りに、もう1かけを薄切りにします。豚バラ肉は6cmほどの長さに切ります。きゅうりとトマトの薄切り、パクチーも用意します。
2. ボウルに豚バラ肉を入れ、みじん切りにしたにんにく、(A)を加えてよくもみ込んだら、5分ほどおいて味をなじませます。
3. 豚バラ肉に下味をつけている間に、フライパンにサラダ油、にんにくの薄切りを入れ、弱火で2~3分熱します。にんにくが色づいてカリッと揚がったら取り出し、火を止めます。
こうしてガーリックチップを作りつつ、にんにくの香りを油に移します。
4. 2のボウルに片栗粉を入れて豚バラ肉にまぶしたら、にんにくを揚げたフライパンに重ならないように広げて入れます。そのまま触らずに、中火と弱火の間くらいの火加減で2分ほど揚げ焼きにします。
5. 肉をひっくり返してさらに2分ほど揚げ焼きにして、肉に完全に火を通します。仕上げに強火で20秒ほど熱してから取り出します。
最後に油の温度を上げるとカリカリ感が出て、油切れもよくなります。
6. 皿にご飯を盛り、豚バラ肉、ガーリックチップをのせ、きゅうり、トマト、パクチーも盛り付けます。
7. お好みで、スイートチリソース大さじ1、ナンプラー小さじ1をよく混ぜ合わせて味変用のソースを作り、小皿に入れて添えます。
スイートチリソースだけだと個人的には少し甘すぎるので、少しナンプラーを加えて甘じょっぱくするのがお気に入りの食べ方です。肉にもご飯にもよく合うので、ぜひおためしください!
茶色い見た目がもう最高。絶対ウマいやつ!
ムートート風 カリカリ豚バラにんにく丼の完成です。主役の豚バラは表面がしっかり揚がっていて、噛むとカリッといい音!
中はジューシーで、ナンプラーの甘じょっぱい味、にんにくの刺激的な風味が口いっぱいに広がります。ご飯、それからビールとも相性よすぎです! サクサク食感のガーリックチップも香ばしくて美味しいです。
きゅうりとトマト、パクチーで時々、口の中をさっぱりさせながら、半分ほど食べたら味変用の甘じょっぱいソースをたらり。さらにご飯がすすんで仕方ない味にレベルアップさせたら、存分にかき込んで完食してくださいね。
なお、ナンプラーは鮮烈な辛さの生の唐辛子と相性抜群。辛いのが好きな方は、青唐辛子を少し刻んでトッピングしたり、味変用のソースに入れたりしても美味しいですよ。
少ない油でできておかずにもおつまみにも最高すぎますので、ぜひおためしくださいね。それでは、また次の記事で会いましょう!
作った人:キー山本
ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。
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